2000年 9月11日(月)雨…、ぃゃ、大雨…。 朝から雨の1日。昼間は時折、強く降る程度の天気、ちょっと外へは出たくな い感じ。夕方から隣りの建物で委員会。激しくなる雨、雷。停電を、計算機を 心配していたが、実はまだまだ序の口、ただのプロローグ…。委員会も終り自 分の部屋へ戻ろうと外へ出てみると、そこは川。…か、川?目と鼻の先の建物 へすら行きたくないほどの豪雨。ま、どうみてもおさまりそうにもないので、 意を決して…、「川」を避けて部屋へ戻る。しばらく帰れそうもないかなぁ…。 お弁当も出ていたので、夕食の心配もないし、様子を見て、いつもより遅く帰 ろう…。 テレビでニュースなどを見ながら、ぃゃ、仕事をしながら時間をつぶす。21時 も過ぎてくると、雨も少しおさまってきた感じ。後から考えれば、ただの一時 的な小康状態。22時ちょっと前に友達から「泣き」の電話が入る。近い、とい うほどでもないけれど、同じ方面の家のこ。なんとか最寄りの地下鉄まで帰っ たが、その後が問題。結局「泳ぐ」わけにもいかず、ファミレスから「泣き」。 私のうちよりも「向うの方」は大惨事!?らしい。「(学校に)泊っていった方 が良いんじゃない?」とも言われたけれど、なんとか帰れるさ、と22時半には 帰途につく。 学校を出てしばらくは、順調順調!なぁんだ、いつも通り30分とまではいかな くっても、そんなに問題なさそうじゃん。3分の1くらい来た辺りで渋滞の兆 し。むむむ。ま、あそこの交差点はいつも混んでるからな、こんな天気だ、渋 滞して当然かな。手前で裏道に入って、それからいつもの道へ抜ける。また渋 滞。道路は冠水していない。しばらく様子を見ながら待つ。あそこの交差点も 狭いからな、しょうがない…。もう一度裏道に入って、交差点を切り抜ける。 出たところは、いつもなら10分も走れば、ラッシュ時は混雑する橋へ通じる道。 ぉぃぉぃ…、延々渋滞かいな・・・。やむを得ん!諦めるか。それほど起伏も ない道だから、ひどい冠水もないだろう。数分ごとに車1、2台分というペー スでのろのろと進んでいく。ラジオが23時を告げている。ま、今日中には帰れ るだろ。それが、見通しがあまかった…。時計が23時半を指す頃にも、ほとん ど進んでいない。日付けが変る。いつもなら一瞬で走り抜ける距離すら動いて いない。雨がまたひどくなったせいか、この辺りがやや低いせいか、交差点が 少し冠水状態。10cm程度だろうか、まだまだ車高の低いミニでも大丈夫。 やっと次の交差点。時刻は0時半近い。道路はかまぼこ型、2車線あるうちの センターより、さらに縁石ギリギリまで寄って水を避けて走る、いや、移動す る。バッテリーの使いすぎに注意、エアコンやライトは付けっ放しにしない。 水温、油圧も正常、問題なし。交差点を過ぎても水位が変らない。変らない? 増えてきている…。15cm・・・。これ以上、水位が高くなっては、ミニではと ても動けない。立ち往生だけは避けたい。ウインカーを出す、まわりの車も状 況は分かってる?ちょっとだけ勢いをつけて、低くなっているため水の深い歩 道よりの車線を抜けてわき道へ避難。 いったん車を停めて地図を確認、目的の橋へ抜ける道をチェック。川を越えな ければ家へは帰れない。裏道でも混んでいるところは混んでいる。学校へ戻る にも、すでに3分の2は来ている、どちらが正解か…。ここで夜を明かすか…。 ひとまず坂道を登り、車を停める、ここなら浸水することはない。と!エンジ ンの回転が一瞬不安定に…。ラジエータ液の臭い、ボンネットから蒸気!とも かくエンジンを止める。水をかぶったとしても、ついさっきのこと、しかし水 温計は見事なところから下がってきている。 ボンネットを開けたにせよ、ある程度冷えなければ手が出ない。こりゃマジで ここで朝を向かえるしかないか・・・?ひとまず冷えるまで一眠りするか。雨 が降っているので窓を開けるわけにもいかない。蒸し暑い。1時近い。携帯に 届いているメールのチェック。眠れる雰囲気でもない。何回か水温を見てみる うちに、徐々に下がってきている、傘をさし懐中電灯を片手にボンネットを開 ける。ラジエータのリザーバタンクのキャップを慎重に開けて中を覗き込む。 ない…。そういえば、通電しても電動ファンがまわらなかったな…。 ざっと見たところ、ホース等から漏てる様子はなさそう。道さえすいていれば、 水さえ補給すれば帰れるといった感触。5分か、雨の中10分も歩けばコンビニ がある。人間と車、水分補給でもするか。車の中は暑いけど、外、雨の中は結 構涼しい。カバンを持って坂を下っていこうと、ふと道の脇をみると、トイレ らしき建物、脇は公園。ゴミ箱にでも空きペットボトルが落ちてるんじゃない かな…。あった。きれいに洗い水を満タンにする。リザーバタンクに水を補給。 エンジンをかけてみる。1分くらいまわしてみる、安定している、大丈夫か? すぐに水温が上がる様子はない。いったんエンジンを止めて、水量の確認。漏 ている感じではない。念のためペットボトルに水を満タンにし、車を走らせる。 大丈夫そう。と、ここも道路が冠水している。ノロノロと動いていると水温が 上がりかける、マンホールが噴水だ!水面から10cmくらい?水が吹き出してい るぞ!水のないわき道に車を突っ込み、再び停める。散歩がてら表の道の様子 を見に行く。道路の水は引いてきているようだ、渋滞もさっきよりはまし?に なってきている。いや、今の車の状態ではつらいな…。 車に戻る、1時半だろうか。浸水したわけではないから、問題は電装系だろう。 ウォータポンプは機械式か?やっぱり電動ファンがまわらないのか…。裏道に 入るときだろう…。単なるショートか、完全に焼けてしまったか。まだ濡れて いるだろうから、どちらにせよ今夜はファン無しのラジエータ。地図を見る。 あそこは冠水していたから、そっちへまわってここから橋へ出る…。よおし、 行ってみるか!エンジンの負荷も上がるからエアコンもつけられず、ガラスは 見事に曇ってしまい、まわりが見ずらい…。 ラッキー。橋へつながる道まで素直にたどり着く、信号で停止、すぐにエンジ ンを切る。橋までも、たいした渋滞ではなさそう。エンジンをかてけは切って を繰り返し、橋へたどり着く!あっちの道はまだまだ渋滞しているもよう…。 橋の先もどうやら渋滞している。ここはいつものように右折レーンに入り、交 差点を無事に通過。ここさえ越えれば大丈夫だろう!それなりにアップダウン のある道だが、走っている間は水温の上昇も比較的、穏やかなようだ。 もうすぐ我が家、わき道へ入る。順調に走るミニ、水温は上がらない。という ことは、完全に電動ファンが問題だろう。通電してないだけか、故障している のか…。ふぅ、到着。2時である。曇ったガラスごしにエイやっ!と車をバッ クで駐車。ミニちゃん、ひとまずお疲れ様。明日ゆっくり見てあげるね。シャ ワーを浴びてビールで人間の水分補給、雷が再び騒ぎだした頃、床についたの は、既に3時過ぎ・・・。 12日、7時くらいに電話。誰だ、こんなに早く…。学生のこだった…。おい おい…。再び眠る。そして起床。雨自体はおさまっているようだ。問題は道路、 そしてミニ。家や駐車場はやや高いところなので心配はしていなかった。まず はミニちゃんの水分補給。昨夜と合わせても1リットルほど入っただけか。漏 てくる様子はなし。昨夜の蒸気は、キャップがわざと逃がしたものだったのか。 もう乾いている、とはいえないが、かぶった水は落ちてるだろう。ヒューズを チェック。ドンピシャ!予備のヒューズに交換して、いざ出勤! やはり、例の橋に近付くのは至難の業か…。裏道をくねくね、車を走らせる。 水温が上がってくる様子はない。大丈夫か、まだ暖まり切っていないだけか。 お、どうやら電動ファンがまわっている、ヒータからもちゃんと温風が出てく る。無事に走ってくれている、ミニちゃん偉い!なんとか橋にたどり着く。そ の後は比較的、順調に走り大学に到着。早めにエンジンオイルは交換してこな いと・・・。 さてはて、今夜は無事帰れるんだろうか…。