RedHat Linux での teTeX,pTeX,pLaTeX2e のインストールとdvips, pxdviの調整

いろんなサイトを見ながら思考錯誤で適当にやってみたらできてしまった というとてもいい加減なものです。あまりあてにしないでください。下に書い てあるとおりにやっても多分うまくいかないという心構えでやってください (私はうまくいってるけど…)。インストールなどに必要なファイルは全て orionの/rootディレクトリにあります。

teTeX のインストール

teTeX のインストール

必要なファイルをどっかテンポラリ用ディレクトリにコピーします。

     % cp /root/tetex-texmf-2.0.2.tar.gz /tmp/.
     % cp /root/tetex-src-2.0.2.tar.gz /tmp/.

下は /usr/local/teTeX/ 以下にインストールする方法です。

     % mkdir -p /usr/local/teTeX/share/texmf
     % mkdir -p /usr/local/src
     % tar xvzf /tmp/tetex-texmf-2.0.2.tar.gz -C /usr/local/teTeX/share/texmf/
     % tar xvzf /tmp/tetex-src-2.0.2.tar.gz -C /usr/local/src/
     % cd /usr/local/src/tetex-src-2.0.2/
     % ./configure --prefix=/usr/local/teTeX --disable-multiplatform
     % make world
     % make install

パスを通す

/usr/local/teTeX/bin にパスを通します。

     % setenv PATH /usr/local/teTeX/bin:$PATH

TeXのコンパイル等

     % which latex
と打ち込んで
/usr/local/teTeX/bin/latex
と出ることを確認します。

     % which dvips
と打ち込んで
/usr/local/teTeX/bin/dvips
と出ることを確認します。

じゃあここで、とりあえず英語だけだけどうまくいくか実験するにょ。次 のようなファイル hello.tex を作ります。

\documentclass{article}
\begin{document}
Hello, \TeX!
\end{document}

次のように打ち込みます。psファイルのプレビューにはgvじゃなくてggvっ てのを使うんだってさ。私のRedhatには既に入っていた。ってことは初回のOS インストールのときにrpmで入れたんだな(自分が何をインストールしているか よく分かっていないのがバレバレ)。

     % latex hello       # hello.tex を hello.dvi に変換
     % dvips -Ppdf hello # hello.dvi を hello.ps に変換
     % ggv hello.ps       # プレビューのテスト
     % lpr -Pprtlab hello.ps      # 印刷のテスト

どう?うまくいってる?

pTeX,pLaTeX2e のインストールとdvipsのパッチ

pTeX,pLaTeX2e のインストール

必要なファイルをどっかテンポラリ用ディレクトリにコピーします。

     % cp /root/ptex-texmf-2.1.tar.gz /tmp/.
     % cp /root/ptex-src-3.1.2.tar.gz /tmp/.
     % cp /root/dvipsk-jpatch-p1.6.tar.gz /tmp/.

それではインストール開始です。

     % tar xvzf /tmp/ptex-texmf-2.1.tar.gz -C /usr/local/teTeX/share/texmf/
     % mktexlsr
     % tar xvzf /tmp/ptex-src-3.1.2.tar.gz -C /usr/local/src/tetex-src-2.0.2/texk/web2c/
     % cd /usr/local/src/tetex-src-2.0.2/texk/web2c/ptex-3.1.2
     % ./configure euc
     % make
     % make install
     % mktexlsr

dvipsのパッチ

dvipsのpatchをあてるなり。

     % tar xvzf /tmp/dvipsk-jpatch-p1.6.tar.gz -C /usr/local/src/tetex-src-2.0.2/texk/dvipsk/
     % cd /usr/local/src/tetex-src-2.0.2/texk/dvipsk/
     % patch -p1 < dvipsk-5.92b-p1.6.patch
     % ./configure --prefix=/usr/local/teTeX --disable-multiplatform
     % make
     % make install
     % cd /usr/local/teTeX/share/texmf/dvips/pstricks/
     % patch < /usr/local/src/tetex-src-2.0.2/texk/dvipsk/PSTricks.patch 

dvips(k) を使うには,さらに次の修正が必要です。 まず /usr/local/teTeX/share/texmf/dvips/config/kanji.map というファイルを作 り,次のように書き込みます。 本当はこの段階では最初の4行しか要りませが, 何かしらん余分に設定しておきます。

rml             Ryumin-Light-H
rmlv            Ryumin-Light-V
gbm             GothicBBB-Medium-H
gbmv            GothicBBB-Medium-V
ryumin-l        Ryumin-Light-H
ryumin-l-v      Ryumin-Light-V
gtbbb-m         GothicBBB-Medium-H
gtbbb-m-v       GothicBBB-Medium-V
futomin-b       FutoMinA101-Bold-H
futomin-b-v     FutoMinA101-Bold-V
futogo-b        FutoGoB101-Bold-H
futogo-b-v      FutoGoB101-Bold-V
jun101-l        Jun101-Light-H
jun101-l-v      Jun101-Light-V
unimin          Ryumin-Light-UniJIS-UCS2-H
unigoth         GothicBBB-Medium-UniJIS-UCS2-H

新しいファイルを作ったら必ず mktexlsr と打ち込んでおきましょう。

さらに,/usr/local/teTeX/share/texmf/dvips/config/config.ps の適当 なところ,たとえば

     % This shows how to add your own map file.
     % Remove the comment and adjust the name:
     % p +myfonts.map
の次の行あたりに,次のように追加します。

p +kanji.map

あともうひとつ。/usr/local/teTeX/share/texmf/dvips/config/config.ps に

 o |lpr 
という行があると
     % dvips ファイル名
というコマンドで印刷が始まってしまいます。 この仕様が嫌な人はこの行の 先頭に % を付けてコメントアウトしておきましょう。

TeXのコンパイル等

いよいよ日本語で実験だぁ。さきほどの hello.tex に日本語を加えます。

\documentclass{jarticle}
\begin{document}
こんにちは, \TeX!
\end{document}

次のように打ち込みます。

     % platex hello      # hello.tex を hello.dvi に変換
     % dvips -Ppdf hello # hello.dvi を hello.ps に変換
     % ggv hello.ps       # プレビューのテスト
     % lpr -Pprtlab hello.ps      # 印刷のテスト

どうよ?うまくいけてんじゃないのぉ?

pxdviの調整

でも困った。xdviがうまくいかない。どうやらRedhat7.2からxdviではなく、 pxdviを使えということらしい。こいつも私のRedhatには既に入っていた。っ てことはこいつも何かのrpmで初回のOSインストールのときに入れたんだろう な、きっと。でも単純にpxdviを使ってもやっぱりうまくいかない。そこで、 次のようにしてみましょう。

これまた既にインストールされてるRedhatのVFlibなんだけど、 /usr/share/VFlib/2.25.1/vfontcapの中身の以下の部分を次のように書き換え る。

変更前
 
min:\ 
	:fc=default-ttf: 
goth:\ 
	:fc=gothic-ttf: 

  
変更後 
 
min:\ 
	:fc=r-kochi-mincho: 
goth:\ 
	:fc=r-kochi-gothic: 

これで、日本語を含む dvi ファイルもちゃんと(記号でなく)日本語で 表 示されるはずです。

     % pxdvi hello.dvi

どう?あんまり自信ないけどちゃんと表示されてるかなぁ?

後記

やれやれ、とんでもなく無茶苦茶だが今のところこんな感じのインストー ルで何とか使えるようにはなった(絶対どこかに副作用があるなこりゃ…)。け ど、EPSファイルを扱った場合のコンパイルとか、dviファイルの表示とか、最 終的なpsファイルとかもホントにうまくいくんだろうか? ちと、心配。それ から、ほんとはRedhat7.2 以降はdvips じゃなくてpdvipsとかいうのを使うら しい。でもこれはまだうまく使えない。どうやったらいいのかなぁ? よくわ からん。インストールから調整まで絶対にもっとちゃんとしたうまいやり方が あるので、わかったら是非教えてちょうだい。あと、自分が何をインストール してるかってのをちゃんと覚えておいたほうがいいね。わざわざtgzファイル やpatchを探したのに既にインストールされてたなんてちょっぴり悲しいから。